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第58辛 「パチンコ税」が取られるってマジ?

あくまでも所得税の話

先週、国際カジノ研究所の木曽さんが「パチンコ所得税」についての話をXおよびYouTube上でされました。

具体的な内容はそれぞれググって観ていただくとして、話の方向性としては「近々日本維新の会から『パチンコで得た所得をちゃんと徴税しましょう』という話が出るかも」というもの。

件の動画がアップされたのは16日ですが、3日たった現在(※当稿執筆時)もまだ各所でアツい議論が交わされています。

これはいわゆる「パチンコ税」を新設しますよという話ではなく、あくまでも所得税の話なので注意。

なされているのは現状「とりっぱぐれの状態」になっている税をどうにかして取れるように検討しようじゃないかという議論が起きそうだよ、という注意喚起です。

んでこれを観て「?」となる方もかなり多いと思うのですが、厳密に税法に照らした場合、パチンコで得た分のお金は所得であり、そこには税金が掛かります。

一般の給与所得の方で簿記に触れたことがない場合は非常に分かりづらいと思いますが、所得についてはそれがどういったお金であるかによって所得区分というのが決められています。

んでギャンブルで得たお金の場合、それは原則として「一時所得」というものになります。

国税庁のHPによると一時所得とは「営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得」を意味し、似て異なる「雑所得」との違いは「経費」の取り扱いです。

ちょっとややこしいので大掴みの説明になりますが、一時所得の場合、年間トータルの収支をまとめて経費として差し引けるわけではありません。

つまり、その日に1万円投資して3万円交換した場合の所得額は2万ってことにしてもいいけど、前日に2万負けてた場合にそれを通算してゼロにはできませんよ、というもの。

そう。なんと年間トータルで幾ら負けてようが、日々の「勝ち額」の累計に対して課税がなされるんです。もちろん控除はあります。が、それは最大で50万。

これをお読みの方で、負けた日を無視して勝った日のみのトータル勝利額が50万以下の人はほぼいないと思います。今年あんまりスロ行ってない筆者ですら余裕で超えてる。

パチンコも遅かれ早かれそうなっていく

ちょいややっこしい話ですが、その50万を超えた分の1/2の金額が課税対象。

給与所得者の場合は給与・退職所得以外の所得が20万以下の場合は確定申告は要らないんで、つまり負けた日を除外して、勝った日の「勝ち額」だけを年間で積み上げた額が90万円を超える場合は確定申告をして納税しなければならないのです。

あくまでも本来はね。恐らくこれはほとんどの人が当てはまるのでは?

そしてこれ、恐ろしいことに「年間トータルで負けていても税金だけはかかる」という事態が余裕で起きちゃう。

だって一時所得は負けた日の投資まで勝った日の収入から差し引けるわけではないので。

なんだそれ大問題じゃん、と思うかもしれませんが、そうなのです。現状はこれを把握する方法がないし取りようがないからほっとかれているだけで、今後これをどうするかの議論がはじまるかも…というのが今回の話の焦点なのでした。

ちなみにこれは今までは可燃性が非常に高いネタであり、うっかり触れるとほぼ炎上してしまうネタでした。

筆者も数年前に別の媒体でしっかりプチ炎上したことがあります。コロナでぶっ倒れそうな中で書き、ぶっ倒れてる最中に炎上し、そして快復とともに鎮火してましたが、今後は「木曽さんの動画みろよオラオラ」って言えるのでもう炎上はしないでしょう。

と、解説だけやってもしょうがないので今後の展望というか予想。

実際「じゃい」さん事件以降(知らん人はググってください)競馬のほうでは納税意識がかなり高まってきてるし議論もそうとう活発化してるとのことなので、パチンコも遅かれ早かれそうなっていくのはまず間違いないと思います。

問題は損益通算が可能かどうか。マイナンバーと結びつけたキャッシュレスで対応すればとりあえず数字の把握はできるとしても、税法上、一時所得で認められる経費が「直接要した金額に限る」となってる以上、好意的に解釈したとてその日の勝負の投資額が限度じゃないかと。

てかこれ書いてて思ったけど「直接要した金額」ってワンプッシュのことじゃん? あれ? むしろジャグラーとかの場合はメダル3枚? そしたら経費って60円しか認められなかったりして。あわわわ。

という冗談はさておき。

一番まるく収まるのは一時所得でも雑所得でもない「ギャンブル所得」みたいなのを創出してその所得区分で法的な部分をフォローしつつ、実務部分は「キャッシュレス」でなんとかする、みたいな感じでしょうか。しらんけど。

というわけで、実際我々の目に見える形で変化が起きるのはまだ先のハズだとはいえ、2026年にこういう話があったな、というのは頭の片隅に置いとくといいかもしれません。

以上! また次回!

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