臨時復旧ver.
皆さん、こんにちは。ジェイさん@発信する遊技機ブランドプロデューサーです。
2026年10月、『マイジャグラー�Y(マイジャグ6)』が登場します。新しいマイジャグ、何が変わったと思いますか? 今回注目したいのはスペックです。

2021年に登場した前作『マイジャグラー�X』と比べると、BIG・REG確率、出玉率、ボーナスの獲得枚数など、主要な公表値はすべて変更なし。
新台なのに、ここまで同じ。普通なら「何が変わったの?」と思うところですが、歴代マイジャグラーを振り返ると、この「同じ」であることこそシリーズを象徴する特徴のひとつに見えてきます。
今回は、歴代マイジャグラーが何を変えなかったかを、開発者目線で紐解いてみたいと思います。
まずは歴代マイジャグシリーズの全体像を見てみましょう。
5号機時代の初代『マイジャグラー』から�U、�V、�Wまで、BIG・REG確率、合成確率、獲得枚数、出玉率はすべて同じです。つまり、4世代にわたって新作を出しながら、主要スペックは変えていません。

もちろん、何も進化してこなかったわけではありません。GOGO!ランプの見せ方やプレミアム演出、今作では音量調整機能など、その時代に合わせた機能は追加されています。それでも「新作だからスペックを変える」という作り方ではなかったわけです。
なお、こうした考え方はマイジャグシリーズだけのものではなく、アイムジャグラーシリーズにも見られます。今回は、その変遷を初代からVIまで一直線に追いやすいマイジャグシリーズを例に見ていきます。
�Wから�Xでは何が変わり、何が維持されたのかを整理すると、今回のポイントが見えやすくなります。

大きな転換点は『マイジャグラー�W』から『�X』です。
この間に5号機から6号機へ規則が変わり、BIGは約312枚から約240枚、REGは約104枚から約96枚へ。50枚あたりのベースは約35Gから約42Gへ上がり、ボーナス確率も見直されました。つまり、ここでは6号機に合わせて中身を大きく組み直しています。
ところが、出玉率を比べると面白いことに気づきます。設定3〜6は、�Wも�Xも99.9%、102.8%、105.3%、109.4%で完全に同じ。さらに設定6は、�WではBIG・REGともに1/240.9、�Xではともに1/229.1。分母は変わっても、設定6の「BIG:REGが1:1」という形まで残っています。
規則が変わって数字を変えざるを得ない部分は作り直しながらも、「マイジャグラーはこのくらいの性能」というポジションはできるだけ残したように見えます。
この作り方は作り手側の視点で見ると、かなり特殊です。
普通、シリーズ機の新台を開発するときは、前作からのパワーアップポイントを作ります。
●好評だった仕様をさらに強化した
●不評だった部分を改善した
●新しいゲーム性を追加した
「前作と何が違うのか」は、新台の重要なセールスポイントです。ところがジャグラーでは、「前作と同じです」と言えること自体が安心材料になります。ユーザーは前作で培った感覚をそのまま使える。ホールも、これまでの運用経験を活かしやすい。
つまりジャグラーは、普通の新台とは違い「変わらないこと」も商品の強みにできるシリーズなのです。
『マイジャグラー�Y』では、�Xの公表スペックがそのまま継承されています。さらに現在はBT機という新しい選択肢もありますが、BT機とはせず、従来のノーマルタイプを選びました。
開発の現場では、新機種を作る以上「ここを変えたい」「もっとこうしたほうが面白い」というアイデアは当然出てきます。むしろ、何も変えないほうが難しいくらいです。
ただ、そこで重要なのは「その変更が本当にその機種に必要なのか」という判断です。
ボーナス確率を変えることも、出玉バランスを変えることも、新しい仕組みを追加することもできます。しかし、それによって長年積み重ねてきたマイジャグラーらしさまで変わってしまえば、かえってシリーズの魅力を損ねかねません。
そう考えると、�Yが�Xと同じスペックで登場することは、単に前作を踏襲したというより、完成している部分には手を入れないという判断にも見えます。
新台では「何を変えたか」に目が向きがちですが、長く続くシリーズほど「何を変えなかったか」にも開発側の意思が表れる。「変えない」を選べること自体が、ジャグラーというブランドの強さなのでしょうね。